ミョウガは中国~東南アジア原産のショウガ科の香味野菜で、夏が旬です。
ショウガほどの辛味はないものの、上品な香りが特長で日本でも古くより栽培されてきました。
また、薬膳的な効能としても、その香りによる芳香健胃作用とともに、「気」の流れを良くする作用があり、ストレスフルな方にはお勧めの食材です。
漢方的には、ストレスは、まず「気」の流れの停滞を引き起こすとされており、「気」の流れの滞りは胃腸の蠕動運動の乱れ(ゲップやガス、便通の異常など)や、筋肉の引きつり、夜中にはっと目が醒めるなど様々な身体症状の原因となります。
こういった時には紫蘇の葉や薄荷をはじめ香りの良い生薬が配合された処方が用いられ、香りの力で「気」の流れを良くししていきます。西洋で言えばアロマテラピーですが、もっと簡単に言えば、良い香りは「気分」を良くするわけで、そんなに難しい話しではありません。