北京料理の一つで中華スープをベースにお酢がたっぷり入った涼麺~醋滷麺(ツールゥーミェン)です。
お酢の薬膳的な効能としては消化を良くする健胃作用の他に、血液の流れを良くし、腫れ物などにも効果があるとされています。
最近は日本でもお酢の効果が見直されていますが、特にメタボリックシンドロームとの関連では、お酢に含まれる酢酸が肝臓の脂肪分解酵素の働きを高め、脂肪燃焼作用があるとして注目されています。
漢方の考えでも、適度な酸味は五臓六腑の「肝」の働きを良くすると考えられていますが、人類の長い歴史の中でメタボリックシンドロームなどが問題になることは初めてのことですので、脂肪分解作用などがあるという記述は見つかりませんでした。
因みに、最近、漢方薬で内臓脂肪を減らすなどとして人気の処方がありますが、元々は胃腸を中心に熱がこもった体質の方の余分な熱を冷ますというかぜ薬として考案された処方であって、体質的に合わない方が服用してもメタボ対策にはならないと思います。