写真は大阪市内の某ホテルの中華ダイニングのコース料理の前菜です。
日本でも、ホテルなどでは写真のように1人前をあらかじめ小皿に取り分けて提供するスタイルが定着した感がありますが、中華料理をこのように提供するスタイルを広めたのは吉祥寺の知味竹爐山房さんだと言われています。
中国や香港でも一人分ずつに取り分けてくれますが、まず最初に大皿で供されたのち、人数分の小皿に取り分けられるのが普通です。ところが日本スタイルでは、フレンチのように最初から一人分ずつ提供される点が違います。
ここら辺にも中国と日本の食文化の違いが垣間見えるような気がしますが、現代社会で問題になっている家庭内に於ける「個食」〜子ども達が家族と一緒にご飯を食べないで自分の部屋で一人で食べる〜に対する抵抗感の無さにもつながっているような気がします。