フキノトウや山ウドなど春野菜が入った春巻きです。春巻きはもともと、新春に春餅(チュンピン)と呼ばれるクレープ状のもので野菜を捲いて食べるという習慣から派生した食べ物で、これが本来の春巻きといえます。
春は一年のスタートで、植物の芽がでてくる季節ですが、植物の新芽には旺盛な生命力が宿っていると考えられ、それらを体内に取り込むことで、体内の気の流れも活性化されると考えられます。
さて、ウドはウコギ科の植物で、新芽や茎の部分が食用になりますが、根の部分は独活(「うど」とも読みますが、漢方では「どっかつ」)と呼ばれ、湿気などの影響で痛む神経痛に効果があります。独活の入った代表的な処方は独活寄生湯で、加齢により身体のあちこちに痛みやしびれが出やすい方の筋骨を補強していくような処方となっています。