高菜の咸魚ソース

0227_6  高菜はアブラナ科のカラシナの変種で、熊本の高菜漬けが有名ですが、写真は新鮮な高菜を湯引きしたものに咸魚(ハムユィ:広東語読み)のソースがかけられています。

 高菜は漬物でもしっかりした質感がありますが、生のものは更にしっかりした歯応えがあり、多少の苦みはあるものの野菜らしい味がします。

 ところで、現代の「食」に関する問題点の一つとして、食べ物がどんどん柔らかくなっていることが挙げられます。この結果、あまり噛まないで食べる習慣がついて、日本人のあごが細くなってきたとか、そのことで歯並びにも影響が出てきたという報道なども見かけます。

 問題はそれだけに留まらず、よく噛まないことで唾液の分泌量が減るほか、唾液に含まれる有益な酵素の分泌まで減少して様々な悪影響が懸念されます(→「よく噛んで食べるメリット」参照)。

 更に、よく噛んで食べないことを前提にすると食べ物の味付けがどんどん濃くなるばかりか、本来の食べ物の味がわからなくなり、ますます調味料や人工的な味に慣らされていきます。

 最近の加工食品の味付けがどんどん濃くなってきているのは、消費者が噛んで食べないことを前提にしているとしか考えられませんが、反対に言うと濃い味のものをよく噛んで食べるのは難しいので、ますます噛まなくなるという悪循環に陥っているとも言えます。

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