いちじくはアラビア半島原産のクワ科植物で、聖書にもアダムとイブがいちじくの葉で腰に捲くものを作ったとあります。中国には唐の時代に伝わり、日本には江戸時代の初期に中国から伝わったそうです。
さて、いちじくの薬膳的な効能は「清熱潤腸」で、便秘や肺(漢方の臓腑理論では「肺」と「大腸」は裏表の関係)が乾燥して空咳が出るなどの症状によいとされています。また、中国では痔に良い果物としても有名です。
栄養的にはカルシウムなどのミネラル分が豊富なほか、食物繊維や蛋白分解酵素なども含まれています。また、イチジクに含まれるある種の成分には降圧作用があることが知られています。