活ワタリガニのトウチ炒め

Photo_57  今が旬のワタリガニは一番後ろの脚の先の部分が平たくなっており、これをうまく使って海面を泳ぐことから、そう呼ばれるようになったもので、正式にはガザミです。

 ズワイガニなどと違って、脚の部分に身は少なく胴体部分の身を食べますが、オスの身にはメスの10倍近くの旨味成分が含まれているそうです。

 さて、トウチは黒大豆を発酵させた日本の浜納豆のようなもので、中華料理の調味料としても使われる他、漢方生薬としても用いられます。主に軽い風邪の時に使う葱(豆支)湯(そうしとう)という処方は、トウチと白ネギだけを煎じた物で、カゼの初期症状としての頭痛や悪寒に有効とされています。

 よって、これから冬にかけて、ちょっとカゼかなという時には白ネギをたっぷり入れた納豆や味噌汁でも効果があると思います。

 

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