陳皮(ちんぴ)とは、ミカンの皮を干したもので漢方では気の流れを良くするとともに胃腸の機能を高める要薬として用いられる他、香りがよいので料理にも使われます(日本でも七味唐辛子に入っています)。
陳皮の「陳」は「陳旧」の「陳」で古いという意味ですが、陳皮は古ければ古いほど良質であるとされていることから名付けられたものです(→19年物の陳皮)。
さて、写真は陳皮の柑橘系の上品な香りを移したスープにミョウガとオクラが入ってさっぱりとした涼麺になっています。ミョウガはショウガ科で、ショウガほど辛味はないものの芳香性に富み、陳皮と同じく気の巡りを良くして胃腸の調子を整える働きがあります。