(引き続き大一楼さんの宴席メニューから)
アワビのスライスとシイタケ、タケノコ、白菜の煮込み料理です。周囲を取り囲んでいるのはブロッコリーです。
ブロッコリー(中国語では「西蘭花」)は、もともとローマ時代にケールを品種改良して作られたそうですが、日本で一般的に栽培されるようになったのは昭和40年代といわれています。アメリカの国立ガン研究所の調査でガンにならないための食材を重要なものから3段階に分類したデザイナーフーズプログラムでも、ブロッコリーやカリフラワーなどのアブラナ科の野菜は第2ランクに分類されています(同じアブラナ科でもキャベツはトップクラスに分類されています)。
因みに、中華料理でお馴染みのニンニク、大豆、生姜、甘草などもデザイナーフードプラグラムでは最重要食材にランキングされています(これらの食材は、乾燥させたものがいずれも漢方生薬としても用いられています)。ただし、こういう事を書けば、誰でもこれらの食材を多く食べればガンを防げると思われてしまいますが、漢方では同じ病名でも体質によって用いられるべき漢方薬は違いますし、適した食材も違ってきますのでそんなに単純な話しではないと思います。