杏仁包

Photo_12 (「大陸風」さんのメニューより)

 揚げマントウ(饅頭)の中に杏仁でできた餡(杏仁霜をラードと砂糖で溶いたようなもの)が入っています。

 杏仁(きょうにん)は、バラ科のアンズの種子で、日本では杏仁豆腐(シンレントウフ:日本語ではなぜかアンニンドウフ)の原料として有名ですが、漢方でも咳止めの要薬として用いられるほか、便通を良くする作用もあります。

 アンズ(杏)は、中国北部が原産地で、果肉は食用になり種子が漢方生薬として使われるほか、種子からとれる油(杏仁油)はポマードやコールドクリームの原料にも使われます。もともとの杏仁は香りが良い反面、苦みが強いため、近年、杏仁豆腐などには香りは控えめでも甘みの強い品種(甜杏仁)が使われています(因みに生薬としては苦みの強い品種が使われ、日本で栽培されているアンズなどからとれる種子も生薬としては用いられません)。

 

関連記事

  1. なにわ黒牛と季節野菜の土鍋煮

  2. 麻醤四角豆と甜皮鴨

  3. イタヤガイの前菜

  4. 地鶏と栗の蓮の葉蒸し

  5. ナスの実山椒ソース

  6. 黒クワイ餅の2色ソース