蒸し暑い夏にはゴーヤーの苦みが合いますが、薬膳的に言っても「苦味」というのは、清熱作用や湿気を追い払うという働きがあります。また、写真の料理には唐辛子味噌(豆板辣醤)が使われていますが、唐辛子は発汗作用があり、発汗することで体内の湿気を追い払うと共に、汗の気化熱が奪われることで体のほてりを取るという作用も期待されます(因みに、ゴーヤーの薬膳的な効能は「清暑熱」です)。
ゴーヤーは胡瓜などに比べても極めて生命力の強い植物で、ビタミンCも豊富に含まれるほか、抗酸化力の強いフラボノイドなども注目されています。因みに、沖縄ではゴーヤーにはかつお節がつきもので、かつお節がゴーヤーの苦みを和らげるとされています。