漢方から見た秋の養生法

漢方的には秋という季節は、五臓でいえば「肺」にあたりますが、「肺」の特性としては乾燥を嫌うと言うことがあげられます。このため、秋になって空気が乾燥してくると風邪や鼻炎、喘息といった呼吸器疾患が問題になってきます。ほかにも、皮膚も呼吸器に含まれますので、乾燥肌やアトピー性皮膚炎なども悪化しやすい季節といえます。

特に、近年はエアコンが普及していますので、一年中空気が乾燥しやすいものですが、外気も乾燥してくる秋は、ますます「肺」の潤いを保つことが重要になってきます。

乾燥対策としては、マンションなどの密閉された空間でエアコンを使用しているような環境では、加湿器の利用なども考えられますが、手軽な方法としては部屋の中に観葉植物を置くことでお部屋の乾燥をある程度防ぐことが出来ます。

食べ物では、梨やハチミツ、ゆり根などは肺に潤いを与えてくれますし、乾燥が気にならない人でも1日に何回かは公園など空気の綺麗な場所で深呼吸をすることで「肺」の「気」を高めることが出来ます。

また、乾燥肌の人でこの時期になると皮膚がかゆくなる人は、お風呂につかっていると皮膚が潤って気持ちが良いものですが、長風呂は禁物です。お風呂に長くつかることで、皮脂と呼ばれる皮膚を守っている成分が洗い流されてしまって、お風呂から上がるとますますお肌の乾燥がすすむからです。

更に、空気の乾燥によりのどが痛くなったり、空気が変わると発作的に咳が出るといった時には、うがい薬などを使うよりも、のどの粘膜を潤わせる作用のある漢方のシロップがお勧めです。(新薬には、のどの粘膜を潤わせることでこれらの症状を予防または治療するという薬は存在しません)

おすすめの漢方薬

・八仙丸(はっせんがん)
・麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)
・生脈宝(しょうみゃくほう)
・潤肺糖漿(じゅんぱいとうしょう)

 など

おすすめの健康食品・サプリメント

・香西洋参(しゃんせいようじん)
・百潤露(ひゃくじゅんろ)
・サメミロン

 など

1ヶ月分のご予算

6,000円~10,000円

「疾患・症状と漢方薬」に関するFAQ

Q:西洋医学的な病名にあった漢方薬を服用してますが効きません。


A:漢方薬の効能は西洋医学的な言葉で書かれていますので、病名が合致しててもその漢方処方が本来使用されるべき体質でなければ効果がないばかりか副作用のリスクも増大します。


Q:漢方薬と西洋薬の併用に問題はないですか?


A:漢方薬と西洋薬との相互作用についても注意する必要があります。ご相談の際には服用中の西洋薬やサプリメントをお教え下さい。