漢方から見た男性更年期

「更年期障害」というと女性だけかというとそうでもなく、最近注目されているのが男性更年期障害です。

女性の場合は閉経とともに一気に症状が出てくることが多いものですが、男性は40歳を過ぎる頃から徐々に男性ホルモンが減少していくことから、症状の進行も穏やかで、最初のうちはあまり気にならないものの、歳と共に症状が悪化していくという特徴があります。

男性更年期障害としてあらわれやすい症状としては、

1)性欲が低下してきた

2)筋肉が衰えてきた

3)疲れやすくなった

4)気力が低下してきた

5)不眠がちになった

6)くよくよ考えてしまう

などですが、この他にものぼせ、動悸、頭痛、集中力低下、不安神経症、めまい、耳鳴り、便通異常などの症状を伴うこともあります。

西洋医学的には加齢と共に男性ホルモンが低下してきて起こるとされていますが、これらの症状以外にも、俗に言う中年太りというのは、男性ホルモンの低下から、若いときのように運動をしても筋肉が増強されない(筋肉がやせていく)ことで、足(太もも)が細くなってくる反面、おなかが出てきたりするわけです。

さて、加齢による男性更年期~男性ホルモンの分泌量の低下ということを、漢方薬局の立場から考えると、「腎虚」ということになります。

 また、同じ年齢でも「腎虚」の程度に差が出るとすれば、やはり普段からの胃腸機能の状態が関与している可能性が高いと言えます。(同じものを食べていても、胃腸機能が充実していると食べ物から栄養素を十分に取り出すことができ、これが生命の根源物質とも言える「精」の原料となるので、胃腸機能に問題がある場合は、人よりも早く「精」の不足、「腎虚」になります)

 男性更年期を予防または、症状を改善していくためには、「腎」を補う処方がベースに用いられますが、あらわれている症状の種類や程度、もともとの体質(ほてりやすいか冷えやすいかなど)も考慮する必要があります。

おすすめの漢方薬

・参馬補腎丸(じんばほじんがん)
・至宝三鞭丸(しほうさんべんがん)
・杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)
・知柏地黄丸(ちばくじおうがん)
・桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)
・天王補心丸(てんのうほしんがん)
・霊鹿参(れろくさん)

 など

おすすめの健康食品・サプリメント

・神仙長寿丸(しんせんちょうじゅがん)
・元気善玉の素
・ワタナベオイスター

 など

1ヶ月分のご予算

7,000円~30,000円

「疾患・症状と漢方薬」に関するFAQ

Q:西洋医学的な病名にあった漢方薬を服用してますが効きません。


A:漢方薬の効能は西洋医学的な言葉で書かれていますので、病名が合致しててもその漢方処方が本来使用されるべき体質でなければ効果がないばかりか副作用のリスクも増大します。


Q:漢方薬と西洋薬の併用に問題はないですか?


A:漢方薬と西洋薬との相互作用についても注意する必要があります。ご相談の際には服用中の西洋薬やサプリメントをお教え下さい。