漢方から見た春の養生法

春は自然界の総てのものが伸びやかに成長する季節で、体の中の「気」もスムーズに流れる必要があります。

漢方では「春は肝の季節」といって、全身に「気」や「血」がスムーズに流れるようにコントロールしている「肝」の働きが重要視されます。

精神的なストレスなどの影響で「気」の流れが滞ったりすると、「肝欝(かんうつ)」といって「肝」の働きが悪くなって、イライラしたり、ためいきがでたり、胃腸の働きが悪くなったりします。

特に普段からストレスが多かったり、「肝」の栄養となる「血」が不足気味の人は、春になって「肝」の働きが活発になってくると、いつもより余計にイライラしやすくなったり、不安感が強くでてきたりします。

こういった症状には、漢方では「気」が全身をスムーズに巡るようにする処方が用いられます。また、養生法としては早起きをして散歩するなど体を動かすことや、緑地などに出向いて自然界の気を体内に取り入れることで、自分自身の体内の「気」の流れが良くなります。

食事に関しては「肝」の機能を補うナツメや枸杞子などのほか、「気」を発散させる効果のある紫蘇や春菊などがお勧めです。また、適度な酸味は「肝」を養うので酢の物や梅などもお勧めです。

おすすめの漢方薬

・逍遥散(しょうようさん)
・開気丸(かいきがん)
・柴胡疏肝散(さいこそかんさん)

 など

1ヶ月分のご予算

6,000円~10,000円

「疾患・症状と漢方薬」に関するFAQ

Q:西洋医学的な病名にあった漢方薬を服用してますが効きません。


A:漢方薬の効能は西洋医学的な言葉で書かれていますので、病名が合致しててもその漢方処方が本来使用されるべき体質でなければ効果がないばかりか副作用のリスクも増大します。


Q:漢方薬と西洋薬の併用に問題はないですか?


A:漢方薬と西洋薬との相互作用についても注意する必要があります。ご相談の際には服用中の西洋薬やサプリメントをお教え下さい。